15.FGC深層混合処理工法技術マニュアル

 近年、大量生産・大量消費・大量廃棄社会から循環型社会へと社会経済構造を抜本的に変革することが我が国の重要課題となっています。国及び地方公共団体等の港湾・空港整備事業においても循環型社会を構築していく必要があります。
産業副産物の一つに電気事業から副生された石炭灰があり、電気事業における2000年度の石炭灰の発生量は、約630万トンでセメント原料等に78%程度有効利用されていますが、残りは埋め立て処分場で処分されています。また、今後は建設需要の落ち込みによりセメント原料への再利用についても減少が見込まれております。このため、ゼロ・エミッションに向けての循環型社会構築の必要性および石炭灰の発生量の増加・再利用の減少を考慮すると、有効利用方法の開発が急務となっております。
このような背景のもと、(財)沿岸開発技術研究センターでは、石炭灰(フライアッシュ・Fly-Ash)、石こう(Gypsum)及びセメント(Cement)の3種混合材料を軟弱地盤改良工法である深層混合処理工法に適用し、FGC深層混合処理工法として、多くの技術的知見を得ました。
本マニュアルは、これまでの研究成果と「港湾におけるFGC利用軟弱地盤改良工法の開発に関する検討委員会」にて検討した内容をまとめたものです。本マニュアルが今後の港湾空港整備事業における、産業副産物の有効利用、リサイクル社会確立の一助になれば幸いです。

  平成 14 年12月発刊 A4 / 158ページ  5,238円 (税込)
(本体4,762円+消費税476円)
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