港湾の施設を対象とした高流動コンクリートマニュアル

 高流動コンクリートは、コンクリート構造物の施工における大幅な省力化や合理化および施工の信頼性の確保とこれに伴う耐久性の向上などを目的として開発されたものであり、高い流動性と優れた材料分離抵抗性によって自己充填性を発揮するコンクリートです。そのため、密閉空間を有する部材や、複雑な形状をした部材、過密に配筋された部材など、通常の締固めを必要とするコンクリートでは施工が不可能あるいは困難な部材や構造物においても施工が可能となります。本マニュアルは、主に増粘剤によって材料分離抵抗性を発揮させる増粘剤系高流動コンクリートを中心に記述していますが、本文中で特に断らない場合は、粉体系や併用系の高流動コンクリートにも適用できるようになっています。本マニュアルの作成に当たっては、これまで明確になっていなかったポンプ圧送や打ち継ぎ目の問題等については実験を行い、その結果を取り組みました。また、付録には配合設計例や試験方法等について記述を加えています。

絶版 平成 9 年5月発刊 A4 / 194ページ  8,229円 (税込)
(本体7,620円+消費税609円)
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