28.鉄鋼スラグ水和固化体技術マニュアル(改訂版)

 地球環境問題に対する関心が高まる中,天然材料より環境負荷が少ないと考えられるリサイクル材を使用した新しい材料・工法等が検討されてきております。港湾・空港整備事業においても,国土交通省は平成13年に「港湾空港等整備におけるリサイクルガイドライン」を制定し,リサイクル材の使用を主とした循環型社会構築の基本的な方針を示しています。
 鉄鋼生産工程において副産物として発生する鉄鋼スラグは,年間約3,800万トン (平成17年度実績)であり,従来からリサイクル材として道路材,コンクリート材,建築材等への再利用についての開発が行われてきました。しかし,リサイクル材としての活用をさらに進め,可能な限りゼロ・エミッションを推進するためにも,鉄鋼スラグの有効利用方法のさらなる開発が必要となっております。
 「鉄鋼スラグ水和固化体」は,鉄鋼生産の製鋼工程で副産物として生成する製鋼スラグ,高炉スラグ微粉末および水を必須材料とし,これらを練混ぜ,水和反応により固化(硬化)させたもので,環境負荷が小さいことが特長であり,港湾工事などに使用される異形ブロック,根固方塊,捨ブロック,上部工などの無筋コンクリート代替材および捨石などの石材代替材に適していると考えられます。
 今回改訂したマニュアルには,新しい知見を基にした記述を随所に盛り込んでいます。本マニュアルが,今後の港湾空港整備事業におけるリサイクル材の有効利用,循環型社会確立の一助になれば幸いです。

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  平成 20 年2月発刊 A4 / 216ページ  6,286円 (税込)
(本体5,715円+消費税571円)
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