27.港湾・空港における水砕スラグ利用技術マニュアル

 港湾・空港等の工事では,建設資材として土,砂,石等の天然資材が大量に消費されることから,建設副産物や産業副産物等を活用することによって天然資源の消費を抑制することが望まれており,これらを活用するための技術開発や技術指針化も積極的に行われてまいりました.

 高炉水砕スラグは鉄鋼生産に伴い副生する産業副産物の一つであり,天然の砂に比べて軽量であり,せん断抵抗角が大きいという物理的特性や,水と反応して長期的には固結するという化学的特性があります.港湾用の土工事用材料としても有用であることから,平成元年に「港湾工事用水砕スラグ利用手引書」がまとめられました.

 その後,港湾工事の中でも,主に護岸背後の裏込め材・埋土材や軟弱地盤の覆土材としての実績と現場のデータが蓄積されるとともに,固結メカニズム等の材料特性に関する研究や設計技術の開発が精力的に行われ,多くの技術的知見が見出されてまいりました.そこで,港湾・空港等工事用材料としての用途拡大を目的に技術的な検討を実施し,最新の技術を盛込んだ「港湾・空港における水砕スラグ利用技術マニュアル」として改訂いたしました.

 本マニュアルには水砕スラグの利用者にその品質や特性を十分理解していただき,安心して使用できるよう,技術的基本事項,特性,留意事項等が示されております.
  水砕スラグの適正な利用により,より合理的で経済的な構造物が得られ,併せて循環型社会の形成と資源の有効利用の促進を期待するものであります.

  平成 19 年12月発刊 A4 / 120ページ  5,238円 (税込)
(本体4,762円+消費税476円)
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