10.沈埋トンネル技術マニュアル(改訂版)

 近年、港湾においては、港湾地区内の円滑な交通確保さらには広域的な物流機能の強化のため、臨港交通施設の整備が推進されています。その中で、航路・泊地等を横断する交通施設の構造形式の1つである沈埋トンネルは、橋梁やシールドトンネルと比較した場合、大きな支持力を必要としないことから軟弱地盤に対する適用性が高い、土被りが小さいのでトンネル延長が短くて済む、桁下クリアランスにより通行船舶が制限されることがないなどの特徴を有しています。
 (財)沿岸技術研究センターでは、平成6年4月に「沈埋トンネル技術マニュアル」を発刊したところであリますが、その後、大阪港咲洲トンネルや神戸港港島トンネルが完成したほか、那覇港、衣浦港、新若戸などでも沈埋トンネルの建設・計画が進められており、設計・施工において多くの新たな技術が開発、適用されてきています。また、阪神淡路大震災を契機として、耐震設計法が見直され、これらを受けて沈埋トンネルの最新の設計・施工法を体系的に取りまとめることが求められています。
本マニュアルは、最近注目されている性能照査設計の考え方を取り入れるとともに、施工に関しては具体的な内容を最新の事例紹介を含めて詳述しています。本マニュアルが、今後の沈埋トンネルの設計、施工に活用され、安全かつ経済的な沈埋トンネルの建設に資するものと確信しています。

絶版 平成 14 年8月発刊 A4 / 243ページ  7,333円 (税込)
(本体6,667円+消費税666円)
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