41.液状化対策としての静的圧入締固め工法技術マニュアル -コンパクショングラウチング工法-(2013年版)

 港湾施設や空港施設は、震災後のサプライチェーンの確保として、その重要性が認識されています。こうした状況の中、新設される施設はあらかじめ液状化対策が施されるようになりましたが、既設構造物の対策はまだまだ不十分と言わざるを得ません。既設構造物の場合その構造物自体が障害となり、なかなか有効な対策がありませんでした。
 「静的圧入締固め工法」(コンパクショングラウチング工法:略称CPG工法)は、注入工法を用いて地盤を締固めるという新しい発想で開発され、既設構造物の直下、直近で施工可能な締固め工法として注目を浴びている工法です。平成7年にオイルタンク基礎地盤の液状化対策として用いられて以来、供用中の空港滑走路直下地盤や歴史的建造物の基礎地盤の液状化対策に採用され、その実績も100件を超えるまでになりました。
 本マニュアルは、平成19年に発刊し5年経過しています。その間に多くの施工実績が増え、さらに平成19年石狩湾新港で実施された「実物大の空港施設を用いた液状化実験」において多くの知見が得られました。新たな施工実績に基づく多くの知見や新たな研究成果に検討を加えるとともに、「CPG工法技術マニュアル改訂版作成委員会」の審議を踏まえて、このたび沿岸技術ライブラリーとして「液状化対策としての静的圧入締固め工法技術マニュアル-コンパクショングラウチング工法-(2013年版)」を発刊することとなりました。
 本マニュアルがCPG工法による液状化対策の設計、施工に携わる方々の参考になれば幸いと存じます。

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  平成 25 年4月発刊 A4 / 230ページ  8,800円 (税込)
(本体8,000円+消費税800円)
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