50.港湾コンクリート構造物補修マニュアル

 近年,社会資本の老朽化に係る問題が各方面で顕在化し,国民の社会資本ストックの将来に対する懸念が高まっています.港湾分野においても高度経済成長期などに集中的に整備された各種施設が急激に老朽化し始めているところであり,真に必要な社会資本とのバランスを取りながら,戦略的に維持管理・更新を行い,安全・安心の確保や施設の機能維持に向けた取り組みを着実に実施することが急務となっています.
平成25年度に港湾法など関係法令の改正が行なわれ,適切な維持管理に必要な施設点検の規定などを法令に位置づけるとともに,適切な維持管理に必要な点検診断ガイドラインを策定するなど,戦略的な維持管理・更新に向けて取り組みがすすめられています.
港湾コンクリート構造物の補修にあたっては,変状により性能が低下したコンクリート部材の耐久性または力学的性能を,現状のレベルから回復させる必要があります.また,港湾コンクリート構造物の予防保全的な維持管理の実現に向けては,変状が未発生あるいは軽微な段階において,コンクリート部材の耐久性を向上させることが有効であります.
港湾コンクリート構造物をその供用期間にわたって要求性能を満足できるようにするためには計画的な維持補修が必要であり,効率性や経済性等を考慮した工法の選定が重要です.「港湾コンクリート構造物補修マニュアル」は,補修の基本的な考え方,補修・補強工法,補修設計の手順,補修の施工などの留意点と補修設計例をとりまとめたものです.

  平成 30 年7月発刊 A4 / 144ページ  11,000円 (税込)
(本体10,000円+消費税1,000円)
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