47港湾・空港・海岸等におけるカルシア改質土利用技術マニュアル

港湾工事においては、航路や泊地の浚渫工事により、大量の浚渫土が発生し、その処分地の確保が大きな課題となっています。そのため、浚渫土をリサイクルし減容化するための各種研究が進んでいます。
 一方、鉄鋼の生産過程において副産物として発生する転炉系製鋼スラグは、年間約1,100万トン(平成27年度実績)が生産されており、従来からリサイクル材として、道路用路盤材やサンドコンパクション材等に活用されてきました。
  (一社)日本鉄鋼連盟は、平成16年度11月より約3年間に亘り、経済産業省補助事業「スラグ利用に係る研究開発」として、「カルシア改質土技術」を開発しました。カルシア改質土技術は、転炉系製鋼スラグによって軟弱な浚渫泥土を海域環境修復材料として有効活用する技術です。この技術により、転炉系製鋼スラグを海域で安全に使用することが可能となり、エネルギー使用の合理化と海域環境の改善に資することができます。平成20年9月には、その安全性の確認や改質効果の実証のための室内実験や実海域での実物大実験を実施し、得られた技術的知見を「転炉系製鋼スラグ 海域利用の手引き」及びその別冊である「転炉系製鋼スラグと浚渫土との混合改良工法」技術資料として取りまとめられています。その後、技術の普及を目的として、平成25年6月にカルシア改質土研究会より「カルシア改質土 設計施工マニュアル」が発刊されています。
  (一財)沿岸技術研究センターとカルシア改質土研究会は共同研究により、これまでの研究成果を取りまとめるとともに、「カルシア改質土技術マニュアル委員会(委員長:菊池喜昭 東京理科大学教授)」(平成27年度)の審議を経て、「港湾・空港・海岸等におけるカルシア改質土利用技術マニュアル」を作成しました。本マニュアルでは、カルシア改質土を安全に使用できる方法を明記し、設計時の取扱方法と活用事例を記載しております。カルシア改質土の設計・施工に携わる技術者の方々にとって、本マニュアルが有効に活用されるものと確信しております。

  平成 29 年2月発刊 A4 / 247ページ  6,000円 (税込)
(本体5,556円+消費税444円)
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