45.港湾・空港工事における非鉄スラグ利用技術マニュアル

港湾・空港工事においては、建設資材として大量の天然資源が消費されていますが、循環型社会の構築が大きな課題となっていることから、天然資源の消費を抑制することが望まれています。また、東北地方太平洋沖地震の復旧工事においても非鉄スラグの有効利用が行われました。
非鉄スラグには、銅、亜鉛等の非鉄金属を製錬する際に副次的に得られるスラグと、ステンレス鋼等の原料となるフェロニッケルを製錬する際に発生するスラグがあります。非鉄スラグは、工場製品であるため性質のばらつきが小さく、硬くて、重い等の特徴があり、建設用材として多くの利点を有しています。しかし、利用に際しての技術マニュアルが整備されていない事や、環境安全性の評価方法が明確になっていなかったため限定した用途にしか使用されていませんでした。
この非鉄スラグの利用環境を整備するため、コンクリート用骨材のJIS A 501l-2,3(コンクリート用スラグ骨材:第2部:フェロニッケルスラグ、第3部:銅スラグ)が1997年に制定されました。また、環境安全性評価に関しては2005年にJIS K 0058-1(スラグ類の化学物質試験方法:第1部:溶出量試験方法)及びJIS K 0058-2(スラグ類の化学物質試験方法:第2部:含有量試験方法)が策定され、初めて環境安全性の規定が導入されました。
今般、JISC(日本工業標準調査会)専門委員会等での審議において、非鉄スラグの環境安全性の考え方が示されたことから、この最新の知見を拡充し、建設用材として有用な非鉄スラグを積極的に利用できるよう検討してきました。
本マニュアルは、「非鉄スラグの港湾・空港工事用材料活用技術研究委員会」において検討された2011年度~2014年度の成果及び、東北地方整備局と日本鉱業協会における共同研究(2011年度~2012度)の成果を引き継いだものとなっており、非鉄スラグを安全に使用できる方法を明記し、設計時の取扱い方法と設計事例を記載しております。

平成27年9月発刊 A4 / 214ページ 4,630円(税別)

  平成 27 年9月発刊 A4 / 214ページ  5,000円 (税込)
(本体4,630円+消費税370円)
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