44.港湾・空港・海岸等における製鋼スラグ利用技術マニュアル

製鋼スラグは、その性状から天然の砂と同様の粒状材料として扱うことができ、また砂に比べ単位体積重量及びせん断抵抗角が大きいという優れた特性があります。これらの特性を十分生かしうる工法で製鋼スラグを港湾工事用材料として用いることにより、合理的で経済的な港湾構造物を得ることが期待できます。
このような優れた特性を持つ製鋼スラグを港湾工事用材料として有効に利用する検討が以前から行われ、(財)沿岸技術研究センターと鐵鋼スラグ協会との共同研究体制によって『港湾工事用製鋼スラグ 利用手引書』が平成12年に作成されました。
その後、平成19年『港湾の施設の技術上の基準・同解説』の改正に伴い信頼性設計法が導入され、平成24年3月に港湾・空港等整備におけるリサイクル材の一層の利活用促進と循環型社会の構築に寄与することを目的に『港湾・空港等整備におけるリサイクル技術指針』の見直しが行われました。また、循環資材利用の環境面からは平成24年3月にとりまとめられた『コンクリート用骨材又は道路用等のスラグ類に化学物質評価方法を導入する指針に関する報告書』において、循環資材に共通の環境安全品質及びその検査方法が明示されました。
本マニュアルは、このような背景から、『港湾工事用製鋼スラグ 利用手引書』を基に『港湾・空港・海岸等における製鋼スラグ利用技術マニュアル』として刊行したものであり、製鋼スラグの用途を施工実績が多い地盤改良材を主に、記載内容を現行の基準に適合させるとともに、新しい知見も追加しています。本マニュアルにより、製鋼スラグが有用な材料として各地でさらに使用され、循環型社会の形成に資することを期待します。

  平成 27 年2月発刊 A4 / 85ページ  6,000円 (税込)
(本体5,556円+消費税444円)
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